
昔から、自分の爪の形がコンプレックスでした。
人前で手を出すときは無意識に指先を隠し、写真に手元が写るのも気になっていました。
「もう少し爪の形が綺麗だったら、もっと自信を持てるのに」
そう思っていた私は、ネイルサロンでもできるだけ長さを出し、爪が綺麗に見える形に整えてもらっていました。理想に近づいていく爪を眺めていると安心できた一方で、「長さがなければ可愛くない」「この形のままでは好きになれない」と、自分の爪をそのまま受け入れられずにいたのだと思います。
そんなある日、爪がボロボロに割れてしまいました。
鏡のように手元を眺めては、「やっぱり嫌だな」と落ち込みました。これまで隠してきたコンプレックスを、急に目の前に突きつけられたような気がしたのです。
ネイルサロンのお姉さんに相談すると、「思い切って、めちゃくちゃ短くしましょう」とアドバイスをいただきました。
正直、最初は抵抗がありました。短くしたら爪の形がますます目立ち、今まで以上に自信をなくすかもしれないと思ったからです。
でも、もうボロボロだからこそ、短くしてスッキリすることにしました。
そして、これまであまり選ばなかったような、鮮やかな派手色のネイルに挑戦しました。
短くなった爪に、鮮やかな色がのっていく。
「本当にこれで大丈夫かな」と少し不安になりましたが、完成した指先を見た瞬間、
「あれ?」
と思いました。
短くても、可愛いじゃん💕って。
長さがなくても、理想の形でなくても、目を引く色やデザインがあれば、ちゃんと自分の手元を好きになれる。
そのことが、思っていた以上に嬉しかったのです。
今日もショートネイルにして、派手可愛く仕上げてもらい、大満足です。
ネイルを眺めながら、ふと思いました。
私はずっと、「理想の形」に近づけることで可愛くなろうとしていたのだな、と。
理想から外れている部分を隠したり整えたりして、なかったことにしようとしていた。そうしなければ、自分を可愛いと思ってはいけないような気がしていたのです。
でも今は、今あるものをそのまま楽しめています。
長くなければ。
形が綺麗でなければ。
理想通りでなければ。
そんな条件をつけなくても、
「これも可愛い💕」
と思えるのです。
もちろん、これからまた爪を伸ばしたくなる日もあるかもしれません。理想の形に近づけたいと思うこともあるでしょう。
でも、それは「今の自分では足りないから」ではありません。今の自分を受け入れたうえで、「こうするのも楽しそう」と自由に選べるようになったからです。
その違いは、私の中でとても大きなものでした。
そして、これは爪だけの話ではない気がしました。
理想の自分になろうと頑張ることは、もちろん素敵なことです。
でも、今の自分にあるものを見つけて、「これもいいな」と楽しめること。欠点だと思っていた部分を、無理に好きになろうとしなくても、少しずつ否定しなくなっていくこと。
それもまた、自分を愛するということなのかもしれません。
コンプレックスをなくそうとするのではなく、コンプレックスだったものさえ「これも私の一部」と楽しめるようになる。
「本当はこうじゃなきゃ」と握りしめていたものを手放したら、思っていたより自由に、自分の可愛さを選べるようになりました。
そんな変化が、なんだか嬉しいです。
今日の派手可愛いショートネイルを眺めながら、私はまた少し、自分のことを好きになれた気がします。💅💕




























この記事へのコメントはありません。